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詩歌いの井沢彩萌***私的アトランティス 


by ayamelody
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銀色ノ目ノ人ノ本ノ ススメ

ちょうど昼過ぎくらい
あたしはその人にワゴン喫茶で会う。バッタリと。

夏は特に多かった。

あたしは仕事前。
たぶん彼にとっては、目覚めの濃くて冷たいレーコー。

こっちのテンポをじっと観察するような、
もう1テンポ。太陽でジリっとじらしたような、
会話の向こう岸ですでに一服してるような。
でもそこで咥えてるタバコは、シガレットチョコみたいな。少年の顔をよぎらせ。
安全な間で言葉を発する人。南さん。

銀色ノ目ノ人ノ本ノ ススメ_d0140655_18462078.jpg


ジャズピアニストの南博さんの自伝的エッセイ。
南博 『白鍵と黒鍵の間に ピアニスト・エレジー銀座編』めっちゃ面白いから是非よんでみて。

こんなにひょうきんで哀しいROCKな文章。

あたしは満員電車でこの本を開いてたけど(だからすでにボロボロ)
内ナル満チルエネルギーとやらをかなり貰った。と本人に伝えても
スルーされるところが快感です。

今日、別件で電話をいただいたときに
本のこと、聞いてみたらば
もうこの続編を書き上げていて、発売は来年の頭?になるとのこと。

やったねー
楽しみ!

****

《ジャズ・ピアニストがつづる、バブル期の銀座を舞台とした自伝的エッセイ。80年代半ば、ジャズ・ピアニストを目指す南青年は、小岩のキャバレーを皮切りに「バンドマン」生活を始めた。銀座の高級クラブ2軒を掛け持ちすることになった主人公は、夜の銀座の濃密な人間関係の渦に巻き込まれる。怖い「バンマス」をはじめとする海千山千のバンドマンたち、ママやホステスたちとの交流、怪しげなバブル紳士たちや「ある組織」の親分、幹部たちとの付き合い…。そしてある日、主人公はアメリカへのジャズ留学を決意する。生き生きとした文章でつづる、涙と笑いの青春記。》 小学館 2008年
by ayamelody | 2008-11-21 19:06 | ドレミファ music